沖縄プロ野球キャンプ2017

プロ野球と沖縄

COLUMN

今や日本のプロ野球だけでなく、社会人や学生のチーム、また韓国プロ野球のキャンプ地として定着している沖縄県。
NPBの公式戦と、キャンプに焦点を当てて、その歴史を振り返ってみよう。

米統治下の61年に西鉄対東映が実現

初めての公式戦は、まだ本土復帰を果たす前、アメリカ統治下の1961年。 時の兼次那覇市長が、"野武士軍団"の異名で人気を博した西鉄(現・西武)に呼びかけ実現した。5月20日、21日、奥武山野球場(現・沖縄セルラースタジアム那覇。 沖縄の全NPB公式戦がここで行われている)に、東映(現・日本ハム)を迎えた2連戦。決して安くない入場料だったが、連日1万4千人の観衆を集め、あふれたファンは、外野の後ろにある丘から観戦していたという。
記念すべき沖縄でのプロ野球第1戦は、ビジターの東映が0-3で勝利。翌日の2戦目は、先発稲尾の好投で西鉄が4-1で勝った。

翌62年は、阪急(現・オリックス)が、大毎(現・ロッテ)戦を主催。6月13日のダブルヘッダー1試合目は、12-4で阪急が圧勝。同日2試合目は、2-3大毎リードの8回裏、日没のためサスペンデッドゲームになった。
ちなみにこの試合の続きは、後日西宮球場で行われ、4-3で阪急の勝ち。翌14日の3試合目は、2-3で大毎が勝利。この一戦が現時点で、沖縄で行われた最後のパ・リーグの試合だ。またこのシリーズは、沖縄で行われた唯一の3連戦である。

次の公式戦が開催されるまでは、ことのほか時を要した。72年、沖縄はついに日本に復帰、75年、日本国・沖縄県となって初めてのプロ野球が開催される。
13年ぶりのプロ野球は、初のセ・リーグ、大洋(現・DeNA)対広島戦だった。5月17日。第1戦は5-8、翌18日も6-11で、ビジターの広島が連勝した。これにより首位に立った広島は、この年、創設26年目にして初の優勝を成し遂げた。

次の"沖縄公式戦"までは、さらに時間を要した。
奥武山野球場が改築され、3万人を収容する沖縄セルラースタジアム那覇に生まれ変わる2010年まで、なんと35年もかかった。
「平成の沖縄シリーズ」を、主催者として先導しているのは横浜だ。10年がヤクルトを迎えて0勝2敗、11年が対広島で1勝1敗、DeNAとなった初年・12年がヤクルトと0勝2敗、14年が巨人に1勝(1試合目は雨天中止)、15年は中日と1勝1敗だった。唯一、13年は初めて阪神が沖縄シリーズを主催し、中日に2連勝した。

そして今年16年は、6月28日、29日にオリックス対楽天の2連戦が行われることになっている。
パ・リーグの公式戦が行われるのは、阪急対大毎戦以来、54年ぶりのことだ。

始まりは小規模もキャンプ王国

世界有数のキャンプ地、沖縄。その歴史は、1978年の日本ハムの名護市営球場に始まる。当時は1軍の投手だけを2次キャンプとして連れて行った小規模なもの。81年からは、野手陣も加え、完全な1軍キャンプ場となった。その年、19年ぶり2度目のリーグ優勝を達成し、名護キャンプはその後もずっと続いている。

次に沖縄に進出したのは、広島。82年にコザ運動公園内の沖縄市野球場で、1週間のミニキャンプを張ったのが始まり。2013年は改修工事のため、全日程が宮崎・日南で行われたが、14年には、すっかりリニューアルされてコザしんきんスタジアムとなった同球場で2次キャンプを行っている。

離島で初めてキャンプを行ったことで"沖縄キャンプ史"に名を残すのが中日。83年、同球団初の沖縄キャンプを石垣島・石垣市営球場で行った。 翌84年は全日程を宮崎・串間で行ったが、85年から、沖縄キャンプを本島で復活。具志川市(現・うるま市)の具志川球場や、石川市(現・うるま市)の石川球場でキャンプを張った。 96年からは北谷町・北谷公園野球場を、1軍キャンプのメイン球場として使っている。 また、読谷村・読谷平和の森球場で97年から2軍キャンプを張る。もっとも多くの球場でキャンプを行った球団でもある。

87年からは、大洋(→横浜→DeNA)が宜野湾市立野球場にキャンプを移した。公式戦試合数最多の球団らしく、どしっと腰を据えている。
オリックスも、阪急から球団譲渡された初年の89年から92年まで糸満市・西崎球場で、93年から2014年までは宮古島市民球場で行っていた。
阪神は2003年、その前年から就任した星野監督の進言により進出。18年ぶりの優勝に繋がったこともあり、以後1軍の1次キャンプ地として定着。
楽天は球団創設初年度の05年から、熱心な招致活動に応えて久米島キャンプを敢行。中日、オリックスに続く3島目の離島キャンプが実現した。1年目は町営仲里野球場、2年目以降は新設した久米島野球場で行っている。
ロッテは08年から石垣島にキャンプを移した。前年秋の高校生ドラフトで大嶺祐太が1位指名されたのがきっかけ。地元の熱心な誘致活動で、中日以来25年ぶりの石垣島キャンプが実現した。

現時点でもっとも遅く沖縄に進出したのが巨人。奥武山野球場が改修され、3万人収容となった10年から、満を持して1軍の2次キャンプを行っている。

プロ野球と沖縄用(年度別沖縄キャンプ変遷)

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